今日もひたすら、虹を描く。

空を描いていて、
(そういえば空を描きはじめたのって最近だな)

空の、空気や雲も、
海や、川の流れと同じように、

流れているんだと、

ふと気づいた。


そうか、流れている。

複雑に、すごいちからで、どんどん移り変わっていく。

ぜんぜん平坦じゃなくて、常に変わっていく。

水の流れみたいに、空気が流れる。

水のような雲もまた、流れる。

そうして奇跡のように一瞬、

ひかりが満ちて、虹が現れたりもする。

そんな、一瞬。

まぼろしみたいな、けれど流れのなかの一瞬のひかり。

むずかしいわけだ。

そんなもの描いたことがない。


けれどそんなことを感じながら描いていたら、
ふと、

そういうことか、
と腑に落ちたような気がした。

そうしたら急に、

虹が虹らしくみえはじめた。

まる二日間も描いては消し描いては消しを繰り返して、
悪戦苦闘していたのが嘘みたいに。

何かを描くためには、
それを知ることが必要なのだ、きっと。

空の流れ、ひかりと水の色。_b0240382_23404312.jpg

by yukotakada-work | 2013-04-08 23:39 | Comments(0)

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