最後の壁、空間を創ること
2012年 04月 24日
こうやって、数ヶ月もの時間をかけて、ひとつの空間を自分で創る、ということをするのは、
もしかして最初で最後かもしれない。
森のなかの美術館をつくる、という夢、というか予定はあるので、
もっとおおきなものをいつか創るだろうけれど、でもそれは自分たちで創るかどうかは分からない。
建築家とか、大工さんにお願いするかもしれない。
このくらい小さな空間だからこそ、自分たちでも可能かな、と思えたのかもしれない。
そして何となく、はじめられたのだろう。
絵を描く時間を割いてまで、今こうして空間を創っていることの不思議。
こんなことをするなんて、自分でも予想もしなかった。
けれど、時には絵を描くのと同じくらい、楽しいのだ。
自分の作品たちを展示する空間を自分で創ること。
それは思ったよりも、作品創りに近しい。
というか、最後に近づくほど近しくなるように感じる。
細部というものが、どうしようもなく、私は好きなのだと思う。
壁をつくるのは、キャンバスを組み立てるようなものだ。
けれど細部は、描くことに近しい。
どんどん楽しく、そしてどんどん集中する。
難点なのは、集中すればするほど、やっぱり一人になりたくなってしまうことかもしれない。
たまに、まわりが全然見えなくなる。
by yukotakada-work | 2012-04-24 23:18 | Comments(0)